パイプ・丸棒の絞り加工
冷間で金型により丸棒・パイプの外径を絞ってテーパーをつけたり、細くすることが出来ます。
プレスを使う方法とスエージングマシンを使う方法があります。また、断面の異形加工も可能です。
プレスによる方法

プレス機を使って素材外径より小さい内径のダイスに素材を押し込んでその外径を小さくする加工です。 ボルトの転造ねじ下径の加工に利用しています。切削加工より簡単です。 ダイスの形状を変えることにより、テーパーを付けたり、断面形状を円から六角に変えることもできます。
パイプのテーパ絞り
転造ねじ下絞り
六角絞り
スエージングマシンによる方法

パイプテーパ絞り
正確にはロータリースエージングマシンといいます。
回転しながら高速で短いストロークの往復運動をする2〜4個のダイスによって素材を直径方向に加圧し、素材の断面形状を変化させる加工方法です。素材へのダイスの加圧は、バッカーの頂面に形成されたカム面がローラと転がり接触することにより行われます。素材はダイスによる加圧力が解除されるわずかの間に軸方向に送られます。
製品事例
プレス加工


施工例(エレベーター)
エレベーター用吊り金具
エレベーターはロープの両端にかご(人が乗るところ)とつり合いおもりをぶら下げてバランスをとり、中間地点に設置した巻上機でかごを上昇下降させます。この部品はロープとかご及びロープとつり合いおもりを連結する金具に使われています。プレスによるパイプの絞り加工の事例です。
スエージング加工

自動車用シフトレバー
自動車のマニュアルトランスミッションシフトレバーの部品です。
スエージングマシンによるパイプの絞り加工の事例です。